■ ST. FRANCIS CATHEDRAL 聖フランシス大聖堂
フランス人 ラミー司教の指揮のもとで建立された、カトリック教会。サンタフェの目抜き通り サンフランシスコSt.の突き当たりに位置する。
西部の住民を改心させるという名目で建築されたこの聖堂は、「ロマネスク様式」で、スペイン風の街並みのサンタフェではかなり目立つ存在。
光を浴びて たたずむ姿は、「荘厳」の一言につきる。
■ SANTUARIO DE GUADALUPE グアダルーペ聖堂
かつて、メキシコへの伝道の基地としての役割を果たしてきた教会。教会内は、信徒席がないめずらしいスタイル。
現在は博物館として使用されている。
■ LORETTO CHAPEL ロレット・チャペル
アメリカ西部ではめずらしい「ゴシック様式」の教会。
ラミー司教の要望により、パリのSainte Chapelleを模して建てられた。
工事が終わりかけていた頃、チャペルと聖歌隊席の桟敷とを結ぶ階段がないことが判明。多くの大工たちが呼ばれ意見を求められたが、返ってくるのは「不可能」という答えばかり。
桟敷が高い為、はしごを使うか、桟敷を造りかえるしか方法がないと言われた。
落胆した修道女たちは、良い解決法が見つかるようにと、聖ヨセフ(聖母マリアの夫で、ナザレの大工)に9日間の祈りを捧げた。
9日間の祈りの最後の日、ロバを連れ 道具箱を持った白髪の男が修道院に立ち寄り、階段の取付けの役に立ちたいと申し出た。作業は完了し、無事 階段が出来上がったのだが、この老人が使った道具といえば、「のこぎり・T定規・ハンマー」だけだったと言われている。周囲には、木材を水に浸した桶があったとも伝えられている。賃金を払おうと老人を捜した時には、もうすでに姿が見えなくなっていた。
老人がロレット・アカデミーの修道女たちへの贈り物として残して行ったこの階段は、33段からなり、360度 完全に2回転する「ら旋状」になっている。
この階段には、真ん中に支柱がなく、上部は桟敷に 下部はチャペルの床に取付けられており、その床で全重量が支えられている、まさに「奇跡の階段」。階段全体には木くぎが使われていて、鉄くぎは一本も使われていない。長年に渡って、多くの建築家や建築業者が、この美と建築の傑作を視察に来るが、どうやって階段が崩れずに持ちこたえているのか不思議がられている。この階段は、85年間毎日使われた後の今でも、立派に持ちこたえている。

手すりは、階段が出来上がって 2年後に取付けられたものらしい。
手すりがなかった頃は、四つん這いにならなければ、おそろしくて降りられなかったようだ。
実際、この階段を間近で見た時、手すりのない階段を降りるには相当                     の勇気がいると感じた。
何回か ここを登ったことのある人の話では、360度に回転している2ヶ所の部分が、大きな渦巻きばねの一部ででもあるかのような「弾力性」を感じたと語っている。できる事なら、この「弾力性」なるものを感じてみたい、そして桟敷から見渡す教会はどんなものか、自分で体感したいという衝動に強くかられた。
(もちろん、登る事は許されていない。)
階段の他にも、素晴らしい祭壇とステンドグラスは必見。
■ SAN MIGUEL MISSION サンミゲル礼拝堂
スペイン軍に徴兵されたり、奴隷として強制連行されたメキシカン・インディアンの為に建立された「アメリカ最古の教会」。
1680年のプエブロ・インディアンの反乱で破壊されたが、1710年に再建された。その後、何度も修復工事が行われている。
通りを挟んで左には「アメリカ最古の家」がある。

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